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インプラント治療のデメリットと注意点!費用やリスクも具体的に解説

インプラント治療のデメリットと注意点!費用やリスクも具体的に解説

目次

 

港区麻布・西麻布の歯医者・矯正歯科、ココロデンタル西麻布です。
歯を失った際、インプラントは現代歯科医療で注目される有力な選択肢の一つですが、「本当に自分に合うのだろうか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
確かに、インプラントは天然歯と近い審美性や機能性を備え、多くの患者に高い満足度をもたらします。
しかし、その一方で治療費や手術に伴うリスク、通院期間の長さなど、事前に把握しておくべき懸念点も数多く存在します。
今回は、インプラント治療のメリット・デメリットを徹底的に掘り下げ、どのようなタイプの方に向いているかをわかりやすくお伝えします。
ぜひ最後までお読みいただき、ご自身にふさわしい治療法を見極める参考にしてください。

 

インプラント治療のデメリットとは?

公的保険対象外で大きな費用負担が発生する

インプラント治療は多くの場合、健康保険の適用範囲外となるため、1本あたり約30万~40万円程度とコストが大きくなりがちです。
さらに複数歯の治療や、骨量が不十分なケースでの骨造成など追加処置が必要になる場合、総額が一段と膨らむ可能性があります。

また、治療完了後も長期的な維持管理を続ける必要があり、そのための定期検診やクリーニング費用が積み重なることも考慮すべき点です。
経済的な面で準備が整っていないと、治療の決断に慎重にならざるを得ないでしょう。

 

外科的処置に伴うトラブル発生の懸念

インプラント手術は、顎の骨へ人工歯根を埋め込む外科的処置を含むため、術後には痛み・腫れ・出血など一定の負担が避けられません。
さらに、細菌感染や神経・血管に近い部位での手術が求められるケースでは、まれに神経麻痺や味覚異常が発生する可能性も否定できません。

こうしたリスクを軽減するには、経験豊富な歯科医師と先進的な医療設備を有するクリニックを選ぶことがカギとなり、精密な術前検査や適切なアフターケアによって合併症を予防することができます。

 

完了までに長期期間を要する可能性

インプラント治療は、人工歯根が顎骨と結合するまでの期間が必要です。
そのため、通常の治療完了までには数カ月から1年程度かかることも珍しくありません。

この間、複数回の通院が求められ、ライフスタイルによっては時間的負担が重く感じられることもあります。
また、歯周病や虫歯など事前ケアが必要な場合や、骨造成など追加手術を伴うケースでは、さらに治療期間が延びる可能性があるため、スケジュール管理が重要となります。

 

不十分なケアで状態悪化のリスク

インプラントは天然歯と同様、継続的なケアが欠かせません。
もしブラッシング不足や定期検診のサボりが続けば、インプラント周囲炎を引き起こし、最終的にはインプラント喪失につながる恐れがあります。

そのため、日々の歯磨きに加えてフロスや歯間ブラシなど補助器具を活用するほか、定期的に専門的クリーニングを受けることで口腔内環境を良好に保つことが大切です。

 

全身的要因や骨状態が適応を左右する

糖尿病や骨粗しょう症など全身の健康状態によっては、インプラント治療の適応が難しくなります。
顎骨の量や質が不十分な場合も、骨造成などを行わない限り手術が難航する場合があります。

事前の健康チェックや必要に応じた治療・生活習慣の見直しを行い、適正な条件を整えた上でインプラントを検討することが成功率を高めるポイントとなります。

 

インプラント治療のデメリットを補う方法

控除やローン制度で費用面を軽減する

高額な初期費用に対しては、医療費控除制度を活用することで、支払った医療費の一部を所得税から差し引くことが可能です。
これにより、実質的な費用負担を軽減できます。

また、デンタルローンは治療費を分割払いできるため、大きな出費を一度に避けられ、返済プランを柔軟に組み立てることができます。

 

熟練した歯科医と適切な医療機関選び

インプラントの成功率を上げるには、精密な検査を行える歯科用CTや最新機器が整備されたクリニックを選び、経験豊富な歯科医師のもとで治療を受けることが肝心です。
感染対策が徹底されている施設や、十分な説明とサポートを行う医師を選ぶことで、術後トラブルを最小限に抑えることができます。

 

継続しやすいメンテナンス習慣を確立する

インプラントを長持ちさせるには、日頃のセルフケアと歯科医院での定期管理が必須です。
正しいブラッシング法やフロス・歯間ブラシの使い方を身につけることで、自宅でも清潔な状態を保ちやすくなります。

3~6カ月ごとの定期点検でトラブルを早期発見すれば、長期的な快適性と機能性を維持することが可能です。

 

骨再生手術で治療適応範囲を拡大する

骨量不足でインプラントが困難な場合でも、骨造成手術を行うことで治療が可能になるケースがあります。
人工骨や自家骨移植で顎骨を補強することで、インプラントをしっかり支える安定した環境を整えられます。

治療期間や費用は増えますが、高度な技術と信頼性の高いクリニックを選べば、難しいケースでもインプラントによる恩恵を受けやすくなります。

 

インプラント治療のメリットとは?

天然歯のような外観や噛み心地が得られる

インプラントの大きな魅力は、ほぼ天然歯に近い審美性と噛み心地を再現できる点です。
他人から気づかれにくく、硬い食材も不自由なく楽しめ、発音や会話が自然なままで行えます。

入れ歯による不安定感に悩まされることもなく、日常生活をより快適に過ごせるため、見た目や機能を重視する方には理想的な選択肢です。

 

周囲の健常歯を傷つけず機能回復できる

インプラントは独立した構造で周囲の歯に依存しないため、ブリッジのように健康な歯を削る必要がありません。
その結果、口腔内全体の健康状態をできるだけ維持したまま、失われた歯を補うことが可能です。

 

骨の減少を防ぎ長期的な安定性を確保できる

歯を失うと顎骨が次第に減少しますが、インプラントは骨と直接結合しているため、咀嚼時の力が骨へと伝わり、顎骨の萎縮を防ぎます。
これにより、顔貌や口元の印象を維持しやすく、長期的な口腔内環境をより健全な状態で保つことができます。

 

インプラントを選ぶべきか?他の治療法との比較

入れ歯やブリッジと比べたインプラントの安定性

インプラントは、入れ歯やブリッジに比べて圧倒的な安定感と噛む力を実現し、天然歯に近い機能を提供します。
入れ歯では噛みにくかった硬い食材も、インプラントであれば問題なく楽しめるため、食生活の質が飛躍的に向上します。

また、金具などの見た目の問題や異物感を感じにくく、違和感なく使用できる点も、インプラントの大きな強みです。

 

患者の状況別に適した治療法を選定

インプラントは、審美性や機能性を最重視する方や、長期的な視点で口腔内の健康を考える方におすすめです。
一方、初期費用を抑えたい、治療期間を短縮したい、もしくは全身的な健康状態から外科手術が難しい場合は、入れ歯やブリッジなど別の治療法が適切なこともあります。

 

ランニングコストや将来性からの選択

短期的な費用負担や簡易性を求めるなら保険適用がある入れ歯やブリッジが候補に挙がりますが、長期的な耐久性や快適性、審美性を重視するならインプラントが優位です。
適切なメンテナンスとケアを続けることで10年以上使用可能なケースも多く、結果的に優れたコストパフォーマンスを発揮します。

 

インプラント治療に向いている人とは?

自然な見た目や機能を重視する方

「美しい口元を維持したい」「天然歯のような噛み心地がほしい」といったニーズがある方にとって、インプラントは最適解といえます。
周囲から気づかれにくく、会話や食事を心置きなく楽しめるため、審美性や生活品質の向上を求める方に向いています。

 

治療が難しい条件をクリアできる人

顎骨が足りない場合でも骨造成で対応でき、全身疾患を持つ方でも状態が安定していれば治療が可能なケースがあります。
適切な事前検査と専門医による診断・準備を経て条件を整えれば、困難な状況でもインプラントによる恩恵を受けやすくなります。

 

長期的なメンテナンス習慣を受け入れられる人

インプラントは、継続的なセルフケアと定期的なプロフェッショナルメンテナンスが治療成功の鍵となります。
自宅での正しいケア習慣を維持し、定期検診やクリーニングを欠かさないことで、インプラントは10年以上にわたり快適な状態を保てます。
こうした長期的視点での健康管理に積極的な方ほど、インプラント治療の恩恵を最大限に活用できるでしょう。

 

まとめ

インプラント治療は、天然歯に匹敵する審美性や噛み心地、顎骨の健康維持など、さまざまなメリットを備えています。
一方で、高額な治療費や手術にともなうリスク、長期的なケアが不可欠である点といったデメリットも明確です。

治療法を選ぶ際には、経済的負担、治療期間、メンテナンスの手間、全身的な健康状態など、多面的な視点で検討することが求められます。
信頼できる歯科医師に相談し、十分な情報収集を行うことで、インプラントが本当に自分にとって最適な選択肢なのかを判断しやすくなるはずです。

 

自身の歯についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
少しでもお役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

監修者

小林 弘樹 | Hiroki Kobayashi

日本大学歯学部卒業後、日本大学歯学部附属歯科病院に入局、その後に大崎シティデンタルクリニック、高輪クリニック、麻布シティデンタルクリニックに勤務、
2017年ココロデンタル恵比寿開業、2021年ココロデンタル西麻布開業

【略歴】
日本大学歯学部 卒業
日本大学歯学部付属歯科病院
大崎シティデンタルクリニック
麻布シティデンタルクリニック
ココロデンタル恵比寿開業
ココロデンタル西麻布開業

 

 

港区麻布・西麻布の歯医者・矯正歯科
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住所:東京都港区西麻布4丁目1−5同栄ビル 6階
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