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インプラントのアバットメントとは?役割・種類・選び方を解説
目次
- アバットメントの基本的な役割
- アバットメントの種類と特徴
- アバットメントの装着タイミングと方法
- アバットメントに関するトラブルとその対策
- スクリュー方式とセメント方式の違い
- アバットメントのケアとメンテナンスがインプラントの寿命を左右する
- まとめ
港区麻布・西麻布の歯医者・矯正歯科、ココロデンタル西麻布です。
インプラント治療を検討する際に「アバットメント」という言葉を耳にした方も多いと思います。
このアバットメントは、人工歯とインプラント体をつなぐ大切な役割を担っており、インプラントの安定性や噛み合わせ、さらには見た目の自然さにも影響を与えます。
使用される素材や装着方法によって寿命やメンテナンスのしやすさも変わるため、適切な選択が治療後の満足度を左右します。
今回は、歯科治療の専門知識をもとに、アバットメントの種類や役割、選び方について詳しく解説します。
ぜひ、アバットメントへの理解を深め、後悔しない治療選択の参考にしてください。
アバットメントの基本的な役割
インプラント治療の成功にはアバットメントの役割が不可欠です。
アバットメントはインプラント体(歯根)と上部構造(人工歯)をつなぐ重要な部品で、主に以下のような役割を果たします。
- ・噛む力を分散
アバットメントがあることで噛む力が均等に分散され、インプラント体への過度な負担が軽減されます。 - ・審美性の向上
特に目立つ前歯部では、自然な見た目を保つためにアバットメントの素材や色が重要です。 - ・メンテナンス性の確保
アバットメントがあることで上部構造が取り外しやすくなり、定期的なメンテナンスがしやすくなります。
アバットメントの種類と特徴
患者様の口腔環境や審美性の希望に応じて、アバットメントにはさまざまな素材があります。
それぞれの素材には特徴があり、メリットとデメリットが異なります。
- ・チタン製アバットメント
耐久性があり骨としっかり結合するため、安定性が高いのが特徴です。 - ・ジルコニア製アバットメント
審美性に優れ、天然の歯のような白さが特徴で、前歯に最適な素材です。 - ・金合金製アバットメント
柔軟性があり、生体親和性が高い素材です。 - ・プラスチック製アバットメント
主に治療中の仮歯として使用されることが多く、短期的な利用に適しています。
アバットメントの装着タイミングと方法
インプラント治療では、アバットメントの装着時期や方法が治療プロセスによって異なります。
主に「二回法」と「一回法」の二つの治療方法があり、それぞれに利点があります。
- ・二回法
まずインプラント体を埋入し、骨としっかり結合した3~6か月後にアバットメントを装着します。 - ・一回法
インプラント体とアバットメントを同時に埋入し、治療期間が短縮できる方法です。
アバットメントに関するトラブルとその対策
インプラント治療の中で、アバットメントに関するトラブルが発生する場合があります。
以下のトラブルが一般的で、早期の対処が重要です。
- ・噛み合わせの不具合
アバットメントの装着が適切でない場合、噛み合わせに問題が生じやすくなります。 - ・アバットメントの緩み
アバットメントはネジで固定されていますが、使用していると緩むことがあります。 - ・インプラント体の脱落
アバットメントが外れると、インプラント体も不安定になり、場合によっては脱落する可能性があります。
スクリュー方式とセメント方式の違い
アバットメントの装着方法には「スクリュー方式」と「セメント方式」の2種類があり、患者様のニーズやライフスタイルに応じて選択されます。
- ・スクリュー方式
ネジで固定するタイプで、取り外しができるためメンテナンスがしやすいです。 - ・セメント方式
上部構造と一体化した形でセメントで固定する方法で、自然な見た目が得られます。
アバットメントのケアとメンテナンスがインプラントの寿命を左右する
インプラントとアバットメントの長持ちには日常のケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。
インプラントは天然歯のような歯根膜がないため、バイオフィルムが溜まりやすく、インプラント周囲炎が発生しやすいです。
- ・定期的な歯科医院での検診
噛み合わせやアバットメントの緩みをチェックするため、歯科での定期検診が重要です。 - ・丁寧なブラッシング
専用の歯間ブラシやフロスを使用して、インプラントやアバットメントの周囲を清潔に保ちましょう。 - ・食生活の見直し
硬いものや粘着性のある食べ物は避け、インプラントやアバットメントへの負担を軽減します。
まとめ
インプラント治療においてアバットメントは、噛み合わせや審美性、安定性に大きく影響を与える重要な要素です。
使用する素材や装着方法を適切に選択し、定期的なメンテナンスと日常的なケアを行うことで、インプラントを長持ちさせ、快適な生活を送ることができます。
特に、歯科医師と十分に相談して素材や治療方法を決めることが、満足のいく治療結果につながります。
自分に最適なアバットメントを選び、末永く健康な口腔環境を維持していきましょう。
自身の歯についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
少しでもお役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
監修者
日本大学歯学部卒業後、日本大学歯学部附属歯科病院に入局、その後に大崎シティデンタルクリニック、高輪クリニック、麻布シティデンタルクリニックに勤務、
2017年ココロデンタル恵比寿開業、2021年ココロデンタル西麻布開業
【略歴】
・日本大学歯学部 卒業
・日本大学歯学部付属歯科病院
・大崎シティデンタルクリニック
・麻布シティデンタルクリニック
・ココロデンタル恵比寿開業
・ココロデンタル西麻布開業
港区麻布・西麻布の歯医者・矯正歯科
『ココロデンタル西麻布』
住所:東京都港区西麻布4丁目1−5同栄ビル 6階
TEL:03-6427-4590
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