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シュアスマイル矯正は痛い?装着時の違和感と軽減する7つの対処法
「シュアスマイル矯正を始めたいけれど、痛みが心配…」
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。透明なマウスピース型矯正装置として注目を集めている「シュアスマイル(SureSmile)」ですが、装着時の違和感や痛みについて、事前に知っておきたいという声をよく耳にします。
結論から申し上げると、シュアスマイル矯正では装着初期に軽い違和感や圧迫感を感じることがありますが、これは歯が動き始めている証拠であり、多くの場合は数日で慣れてきます。ただし、痛みの感じ方には個人差があり、適切な対処法を知っておくことで、より快適に矯正治療を続けることができます。
この記事では、ココロデンタル西麻布の理事長として多くの矯正治療に携わってきた経験から、シュアスマイル矯正における痛みや違和感の実態と、それを軽減するための具体的な対処法について詳しく解説していきます。

シュアスマイル矯正とは?基本的な仕組みと特徴
シュアスマイルは、ドイツの歯科医療機器メーカー「デンツプライシロナ社」が開発した、透明なマウスピース型の矯正装置です。世界各国で20年以上の実績を持ち、多くの歯科医師と患者様から信頼を得ています。
最大の特徴は、口腔内スキャナーや歯科用CTで得た精密なデータをもとに、AI技術を活用して治療計画を立案する点にあります。従来の印象材を使った型取りが不要で、より高い精度が実現されています。
シュアスマイルは、少しずつ形の異なるマウスピースを定期的に交換することで、歯を目的とする位置へと徐々に動かしていく仕組みです。1枚のマウスピースにつき約0.8mm程度の移動量となり、段階的に理想の歯並びへと導いていきます。
他のマウスピース矯正との違い
シュアスマイルと他のマウスピース矯正(インビザラインなど)の大きな違いは、口腔内スキャナー、CT、レントゲンのデータが統合されている点です。これにより、歯だけでなく顎の骨の状態まで正確に把握でき、より精密な治療計画が立案できます。
また、歯科医師主導で柔軟に治療計画を調整できるため、患者様一人ひとりの口腔内の状況に合わせたオーダーメイドの治療が可能となっています。軽度から中等度の歯並び不正はもちろん、歯のねじれや前後のズレといった複雑な症例にも対応できる幅広さが特徴です。
シュアスマイル矯正で感じる痛みや違和感の実態
多くの方が気にされる「痛み」についてですが、シュアスマイル矯正では主に「違和感」や「圧迫感」という表現がより正確かもしれません。
装着初日は、歯や歯茎に軽い圧迫感を感じることがあります。これは、マウスピースが歯を少しずつ動かすために設計されているためで、「歯が押されている」「締め付けられている」ような感覚です。ただし、これは正常な反応であり、多くの方は数時間から1日程度で慣れてきます。
違和感を感じやすいタイミング
シュアスマイル矯正で違和感を感じやすいタイミングは、主に以下の3つです。
- 初めてマウスピースを装着したとき…初回装着から3日~1週間程度は違和感や軽い痛みを覚える方が大半ですが、徐々に慣れていきます。
- 新しいマウスピースに交換したとき…1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換する際、交換直後の2~3日程度は違和感が生じることがあります。
- 長時間マウスピースを外していた後…装着時間が不足すると、歯が後戻りを始めてしまい、再装着時に違和感を感じることがあります。
痛みの程度と個人差
痛みの感じ方には個人差があります。歯や歯茎の感覚は人それぞれですし、もともとの歯並びの程度によっても違和感の強さは変わってきます。一般的には、ワイヤー矯正と比較して痛みが少ない傾向にあると言われています。
ただし、1週間以上経っても痛みや違和感が続き、生活に支障が出るようであれば、マウスピースの形状や治療計画に問題がある可能性もあります。そのような場合は、遠慮なく担当の歯科医師に相談することが大切です。

違和感むを軽減する7つの対処法
シュアスマイル矯正の違和感を軽減するために、実際に効果的な対処法を7つご紹介します。これらは、当院で多くの患者様にお伝えしている実践的な方法です。
1. 装着時間を守り、習慣化する
マウスピースは1日20~22時間の装着が推奨されています。初日からこの習慣を身につけることで、治療計画どおりに歯が動き、結果的に違和感も早く落ち着きます。
装着時間が不足すると、歯が後戻りを始めてしまい、次に装着したときに余計な違和感を感じることになります。食事と歯磨き以外は基本的に装着する、というルーティンを確立しましょう。
2. 新しいマウスピースは就寝前に交換する
新しいマウスピースに交換する際は、就寝前のタイミングがおすすめです。睡眠中は意識が薄れるため、違和感を感じにくくなります。また、朝起きたときには既に数時間装着していることになり、日中の違和感も軽減されます。
3. こまめな水分補給を心がける
マウスピース装着中は口内の乾燥を感じやすくなります。乾燥すると違和感が増すだけでなく、口臭の原因にもなります。水を少しずつ飲む習慣をつけると、快適に過ごせます。
ただし、マウスピース装着中に飲めるのは水のみです。糖分を含む飲み物や色の濃い飲み物は、虫歯のリスクや着色の原因となるため避けましょう。
4. 食後のケアを徹底する
食事の前には必ずマウスピースを外し、食後は歯磨きとマウスピースの洗浄をセットで行いましょう。口内がスッキリすると違和感が軽減されます。特に装着初期は、口内の清潔感が快適さに直結します。
マウスピースの洗浄は、柔らかい歯ブラシと水で優しく洗うのが基本です。熱湯は変形の原因となるため避けてください。
5. 発音練習で早く慣れる
装着初日は、特に「サ行」「ラ行」の発音が少ししにくくなることがあります。しかし、装着に慣れるにつれて自然に戻りますので、心配はいりません。
早く慣れたい場合は、意識的に発音練習をするのも効果的です。音読や会話を積極的に行うことで、舌の位置や口の動きが順応していきます。
6. 軽い痛みには冷やすことも有効
装着直後に歯や歯茎に軽い痛みを感じる場合は、冷たい水を口に含んだり、頬の外側から冷やしたりすることで痛みが和らぐことがあります。これは歯が動き始めている証拠であり、通常2~3日で落ち着きます。
ただし、強い痛みが続く場合は、担当の歯科医師に相談しましょう。必要に応じてマウスピースの微調整を行うこともあります。
7. 加速矯正装置の活用を検討する
より快適に矯正治療を進めたい方には、「シュアスマイルVPro」という加速矯正装置の活用もおすすめです。これは高周波振動装置で、1日わずか5分間装着するだけで、歯の移動を促進し、治療期間を短縮する効果が期待できます。
VProを使用することで、矯正に伴う痛みや不快感の減少、アライナーのフィット感向上といった効果も報告されています。治療期間が最大で64パーセント短縮されたという研究結果もあり、早く理想の歯並びを手に入れたい方には特に有効です。

こんな症状が出たら要注意!すぐに相談すべきケース
シュアスマイル矯正では、ある程度の違和感は正常な反応ですが、以下のような症状が出た場合は、すぐに担当の歯科医師に相談することをおすすめします。
- 1週間以上経っても強い痛みが続く…マウスピースの形状や治療計画に問題がある可能性があります。
- マウスピースが歯にフィットしない…治療計画と実際の歯の動きにズレが出ている場合があります。
- 歯茎の腫れや出血が続く…歯周病などの別の問題が隠れている可能性があります。
- マウスピースが破損した…破損したまま使用すると、計画通りに歯が動かなくなります。
早めの相談が、快適な矯正治療を続けるための鍵となります。違和感や痛みを我慢し続けるのではなく、気になることがあれば遠慮なく担当医に伝えましょう。
シュアスマイル矯正を快適に続けるためのポイント
シュアスマイル矯正を成功させるためには、日々の習慣が重要です。以下のポイントを意識することで、より快適に治療を進めることができます。
定期的な通院を欠かさない
シュアスマイル矯正では、1~2ヶ月ごとの定期チェックが推奨されています。この際、歯の動きや装置のフィット感を確認し、必要に応じて調整を行います。定期的な通院により、問題を早期に発見し、対処することができます。
口腔内の清潔を保つ
矯正治療中は、虫歯や歯周病のリスクが高まります。マウスピースを装着している時間が長いため、口腔内の清潔を保つことが特に重要です。食後の歯磨きとマウスピースの洗浄を習慣化し、定期的な歯のクリーニング(PMTC)も受けることをおすすめします。
治療計画を理解し、ゴールを意識する
シュアスマイルでは、治療開始前に3Dシミュレーションで最終的な歯並びを確認できます。このゴールを常に意識することで、一時的な違和感や不便さも前向きに受け止めることができます。
治療期間は症例によって異なりますが、一般的には1年半~2年半程度です。長い道のりに感じるかもしれませんが、段階的に改善していく歯並びを実感することで、モチベーションを維持できます。

まとめ:シュアスマイル矯正の違和感は適切な対処で軽減できる
シュアスマイル矯正における痛みや違和感は、多くの場合、歯が動き始めている正常な反応です。装着初期の数日間は違和感を感じることがありますが、適切な対処法を実践することで、快適に矯正治療を続けることができます。
装着時間を守る、新しいマウスピースは就寝前に交換する、こまめな水分補給を心がける、食後のケアを徹底するなど、日々の習慣が違和感の軽減につながります。また、加速矯正装置の活用も、治療期間の短縮と快適性の向上に効果的です。
何より大切なのは、違和感や痛みを一人で抱え込まず、気になることがあれば担当の歯科医師に相談することです。ココロデンタル西麻布では、患者様一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングと、最新の設備を活用した精密な矯正治療を提供しています。
透明で目立ちにくいシュアスマイル矯正で、理想の歯並びを手に入れませんか?マウスピース矯正に関するご相談や、治療に関する疑問・不安がございましたら、お気軽にお問い合わせください。完全個室の診療室で、プライバシーに配慮したカウンセリングを行っています。
詳しい治療内容や費用、治療期間については、ココロデンタル西麻布の公式サイトをご覧いただくか、お電話(03-6427-4590)にてお気軽にご相談ください。西麻布バス停徒歩2分、広尾駅徒歩8分、六本木駅徒歩10分という好立地で、皆様のご来院をお待ちしております。
著者情報
ココロデンタル 院長 小林 弘樹 Hiroki Kobayashi
経歴
2010年 日本大学歯学部卒業
2010年 日本大学歯学部附属歯科病院勤務
2011年 大崎シティデンタルクリニック勤務
2015年 麻布シティデンタルクリニック勤務
2017年 ココロデンタル恵比寿
2021年 ココロデンタル西麻布
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