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矯正だけでは不十分?舌のトレーニングなしで美しい歯並びは維持できない

矯正治療だけでは歯並びが戻ってしまう理由

矯正治療で美しい歯並びを手に入れた後、数年経つと「歯が元の位置に戻ってきた」と感じる方は少なくありません。

実は、矯正治療で歯を動かしても、「舌癖」と呼ばれる無意識の舌の動きが改善されていないと、後戻りの原因となってしまうのです。人間は1日に600回前後の嚥下(飲み込み)をしていると言われており、その都度、舌で歯を押した飲み込みを続けていると、毎日の積み重ねで歯並びに影響が出る可能性があります。

矯正治療は歯の位置を物理的に動かす治療ですが、舌や口周りの筋肉の使い方が改善されなければ、せっかく整えた歯並びも元に戻ってしまうリスクが高まります。

舌癖が歯並びに与える影響とは

舌癖とは、舌で歯を押したり、歯と歯の間に舌を挟んだりする無意識の癖のことです。

この癖があると、上下の歯が咬み合わない「開咬」や、歯と歯の間に隙間ができる「すきっ歯」、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(反対咬合)など、さまざまな不正咬合をもたらす原因となります。矯正治療をしても舌癖があると、後戻りの原因にもなるため、舌癖を治さなければ綺麗な歯並びを維持することは難しくなります。

舌癖があるかどうかを確認するには、手鏡で自分の口元を見ながら唾液を飲み込んでみてください。この時、舌が歯に触れているようなら、舌癖があるということになります。

また、口呼吸をしている方も要注意です。口を閉じていないと舌はスポットポジション(正しい舌の位置)にいきません。試しに口を少し開けてみると、舌が下に落ちている状態になることが分かります。

正しい舌の位置「スポットポジション」とは

普段口を閉じている時、正しい舌の位置は上顎にあります。

正確に言うと「スポットポジション」の位置になります。舌はスポット(舌の先を切歯乳頭の下の少しくぼんでいる所)につけて、舌全体を上顎に自然に吸い上げ口を閉じます。この時、奥歯は噛みしめません。上下の歯が触れないようにします。

スポットポジションを維持するために意識すべき4つのこと

正しい舌位を維持する又は改善するためには、普段生活する上で意識していただきたい事が4つあります。

  • 口を閉じ鼻呼吸にする・・・口を閉じていないと舌はスポットポジションにいきません。鼻呼吸をしていると、空気中に舞う菌や異物は体内に入り込まない様な仕組みになっていますが、口呼吸をすると、菌が直接体内に吸い込まれてしまいます。
  • スポットポジションに舌を置く・・・しばらくは意識をしてスポットポジションに舌を持っていくようにしてください。最初は舌力がありませんので意識をしないとスポットポジションへ舌がいきません。
  • 姿勢を正しくする・・・背中が丸まって猫背になっていると口がポカンと開きやすくなります。口が開くと、舌が下に落ちてしまう為、姿勢も気を付けるようにしましょう。
  • 良く噛んで食べる・・・正しい飲み込み方は、舌の先はスポットにおき奥歯で噛んで舌の奥と喉を使って飲み込みます。良く噛んで細かくし、食べ物と唾液が混ざり合うことで正しい飲み込みができるのです。

舌のトレーニング「MFT(口腔筋機能療法)」で歯並びを守る

MFT(口腔筋機能療法)とは、正しく咀嚼・嚥下をするための訓練や、安静時における舌や口腔周囲筋の正しい動きを習慣化させ機能させるようにすることです。

舌のトレーニングをして舌力がついてくると徐々に上顎にいくようになります。毎日4つの意識と5〜10分の舌のトレーニングをして舌力をつけ、徐々に飲み込みの練習をして、最終的に正しい飲み込み方を習得することが重要です。

効果的な舌のトレーニング方法

ポッピング・・・舌の先をスポットにつけて舌全体を上顎に吸い上げます。舌小帯をしっかり伸ばし、舌をできるだけ上顎に吸い上げ最後に思い切り舌を上顎から放し「ポン」と鳴らします。このポッピングを1日30回行います。

オープンアンドクローズ・・・舌の先はスポットに舌全体を上顎に吸い上げたまま、口を大きく開けたり、噛んだりを繰り返して行います。この時、ゆっくり開いたり、噛んだりした方が舌力がつきます。このオープンアンドクローズを1日5回×3セット行います。

タングドラッグ・・・舌の先はスポットに舌全体を上顎に吸い上げ、口を開けたまま舌全体を上顎をなぞるよう喉の方にゆっくりずらしていきます。ゆっくり後方にずらした方が効果的です。このタングドラッグを1日最初は5回行います。

舌が疲れるのは効果が出ている証拠ですが、舌が痛くなるまではトレーニングを行わないでください。

矯正治療と舌トレーニングを組み合わせる重要性

矯正治療で歯並びを整えることは大切ですが、それだけでは不十分です。

舌や口周りの筋肉を鍛えることで、矯正治療の効果を早めに得られる場合があります。また、矯正治療が終了した後も、口腔筋機能療法によって頬の筋肉を鍛えることで歯並びが後戻りするのを防ぐ効果が期待できます。舌が正しい位置にあると、頬と舌が矯正した歯並びや噛み合わせを維持してくれるため、矯正治療のサポートとして役立ちます。

舌の位置が正しくないと頬にかかる力が強くなり、歯並びが狭まる、顎が正しく成長しないなどの状態になります。これが出っ歯をはじめとした、正しくない歯並びが生じる原因です。口周りの筋肉を鍛え、舌を正常な位置で維持し、頬や顎が正しく成長できるようにする必要があります。

ココロデンタル西麻布での矯正治療とMFTの取り組み

ココロデンタル西麻布では、マウスピース型矯正装置を使った目立ちにくい矯正歯科に力を入れています。3DスキャナーとCT画像を使った歯・歯根・骨全ての精密な診査・診断、治療が終わった後の最終シミュレーションの確認など治療に入るまでの費用は一切かかりません。

また、矯正治療だけでなく、舌のトレーニングや口腔筋機能療法についても専門的なアドバイスを提供しています。口腔内だけでなく全身の健康を第一に考え、患者様一人ひとりに最適な治療計画を立てて、患者様にご納得を頂いてから治療を行います。

まとめ:美しい歯並びを維持するために

矯正治療で美しい歯並びを手に入れることは素晴らしいことですが、それを維持するためには舌のトレーニングが欠かせません。

舌癖を改善し、正しい舌の位置「スポットポジション」を習慣化することで、後戻りを防ぎ、長期的に美しい歯並びを保つことができます。毎日の意識と5〜10分の舌のトレーニングを行い、綺麗な歯並びを維持していきましょう。

ココロデンタル西麻布では、矯正治療と舌のトレーニングを組み合わせた総合的なアプローチで、患者様の口腔内の健康をサポートしています。西麻布バス停徒歩2分、広尾駅徒歩8分、六本木駅徒歩10分という好立地で、完全個室の総合歯科医院として、痛みの少ない治療を心がけ、一般歯科からインプラント、矯正治療まで幅広く対応しています。

矯正治療や舌のトレーニングについてご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。詳細はこちら:ココロデンタル西麻布

著者情報

ココロデンタル 院長 小林 弘樹 Hiroki Kobayashi

経歴

2010年 日本大学歯学部卒業

2010年 日本大学歯学部附属歯科病院勤務

2011年 大崎シティデンタルクリニック勤務

2015年 麻布シティデンタルクリニック勤務

2017年 ココロデンタル恵比寿

2021年 ココロデンタル西麻布

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