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マウスピース矯正は月々3,600円から可能?費用の真実と選び方

マウスピース矯正の分割払いとは?費用負担を軽減する基本知識

「マウスピース矯正に興味があるけれど、一度に大きな出費は避けたい…」

このように考えている方は少なくありません。マウスピース矯正は見た目が目立ちにくく取り外しも可能なため人気の矯正方法ですが、保険適用外の治療のため費用面で躊躇される方も多いのです。

マウスピース矯正の費用は部分矯正で10~40万円、全体矯正では60~100万円程度かかります。一括で支払うのは家計に大きな負担となるでしょう。

そこで注目したいのが「分割払い」という選択肢です。今回は歯科医師の立場から、マウスピース矯正の分割払いについて詳しくご説明します。月々の負担を抑えながら理想の歯並びを手に入れる方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正で利用できる分割払いの種類

マウスピース矯正の費用を分割で支払う方法は大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った支払い方法を選びましょう。

デンタルローン(医療ローン)

デンタルローンとは、歯科治療に特化した医療ローンのことです。マウスピース矯正やワイヤー矯正、インプラントなど自由診療の支払いに利用できます。

デンタルローンの主な特徴は以下の通りです。

  • 低金利で借り入れできる(金利の目安は3~8%)
  • 支払回数の選択肢が多く、月々の返済も数千円から可能
  • 審査があるため、通過しないと利用できない
  • 未成年は本人名義で申し込めない場合がある
  • 学生や専業主婦など収入がない場合は連帯保証人が必要な場合がある

当院でも多くの患者様がデンタルローンを利用されています。特に金利が低いため、長期の分割払いでも総支払額の増加を抑えられるのが大きなメリットです。

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クレジットカードの分割払い

すでにお持ちのクレジットカードを使って分割払いにする方法もあります。

  • クレジットカードを所持していれば、追加の審査なしで利用できる
  • 利用可能額はカードの限度額によって異なる
  • 金利(手数料)はデンタルローンより高めの場合が多い(10~15%程度)
  • 支払回数は通常3~24回程度

手続きが簡単で即日利用できるのがメリットですが、金利が高めなのでトータルの支払額はデンタルローンより増える傾向にあります。

歯科医院による分割払い(院内分割)

医院独自の分割払い制度を設けている場合もあります。当院でも患者様のご要望に応じて柔軟に対応しています。

院内分割の特徴は以下の通りです。

  • 金利がない(無利息)ことが多い
  • 金融機関などによる審査がない
  • マウスピース矯正の場合、頭金が必要になることがある
  • 治療終了までに全額支払うのが一般的

金利がかからないのは大きなメリットですが、医院によって対応が異なるため、まずは相談してみることをおすすめします。

デンタルローンの審査基準と申込方法

マウスピース矯正の費用を分割払いにする場合、デンタルローンが最も一般的な選択肢です。ここでは、デンタルローンの審査基準と申込方法について詳しく解説します。

デンタルローンの審査で重視される3つのポイント

デンタルローンの審査では、主に以下の3つのポイントが重視されます。

  • 属性情報:年齢、職業、勤続年数、年収など
  • 信用情報:過去の借入・返済履歴
  • 他社からの借入状況:現在の借入総額や件数

特に安定した収入があるかどうかは重要な審査ポイントです。正社員として長く勤めている方は審査に通りやすい傾向にあります。

一方、アルバイトやパート、専業主婦の方でも、配偶者に安定した収入があれば審査に通る可能性は十分にあります。

デンタルローンの種類と契約方法

デンタルローンには主に以下の2種類があります。

  • 信販会社のデンタルローン:歯科医院と提携している信販会社が提供するローン
  • 金融機関のデンタルローン:銀行や信用金庫などが提供する医療ローン

当院では信販会社と提携しており、院内で手続きが完結するため患者様の手間を最小限に抑えられます。申込から審査結果が出るまでは通常30分~1時間程度です。

デンタルローンの契約方法は以下の流れになります。

  • 歯科医院で治療内容と費用の説明を受ける
  • 分割払いを希望する旨を伝える
  • 申込書に必要事項を記入
  • 本人確認書類(運転免許証など)を提示
  • 審査結果を待つ(最短で30分程度)
  • 審査通過後、契約書にサイン
  • 治療開始

審査に通れば、その日のうちに治療を始められるケースが多いです。

マウスピース矯正の分割払いプランの実例

実際にマウスピース矯正を分割払いで行う場合、月々どれくらいの負担になるのでしょうか。ここでは具体的な例をご紹介します。

全体矯正の場合(80万円の例)

全体矯正の場合、治療費が80万円だとすると、分割払いの例は以下のようになります。

  • 24回払い(2年)の場合
  • 月々の支払額:約35,000円(金利3%の場合)
  • 総支払額:約840,000円(金利分:約40,000円)
  • 36回払い(3年)の場合
  • 月々の支払額:約24,000円(金利4%の場合)
  • 総支払額:約864,000円(金利分:約64,000円)
  • 60回払い(5年)の場合
  • 月々の支払額:約15,000円(金利5%の場合)
  • 総支払額:約900,000円(金利分:約100,000円)

部分矯正の場合(30万円の例)

前歯だけなど部分的な矯正の場合、治療費が30万円だとすると、分割払いの例は以下のようになります。

  • 12回払い(1年)の場合
  • 月々の支払額:約26,000円(金利3%の場合)
  • 総支払額:約312,000円(金利分:約12,000円)
  • 24回払い(2年)の場合
  • 月々の支払額:約13,500円(金利4%の場合)
  • 総支払額:約324,000円(金利分:約24,000円)

実際の金利や月々の支払額は、提携している信販会社や金融機関、また患者様の信用情報によって異なります。また、頭金を入れることで月々の支払額を抑えることも可能です。

当院では患者様のご希望に合わせて、無理のない返済計画をご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。

分割払いのメリットとデメリット

マウスピース矯正の費用を分割払いにすることには、メリットとデメリットがあります。ご自身の状況に合わせて検討しましょう。

分割払いのメリット

  • 手元資金がなくても治療を始められる
  • まとまった資金がなくても、必要な治療をすぐに始められるのが最大のメリットです。特に矯正治療は早く始めることで、将来的な歯の問題を予防できる場合もあります。
  • 月々の負担が少なく家計に優しい
  • 一度に大きな出費をせずに、月々の支払いを自分の収入に合わせて調整できます。これにより家計への負担を分散させることができます。
  • 治療と支払いを並行して進められる
  • 治療が終わる頃には支払いも完了、あるいは支払いの見通しが立っている状態になるため、治療後の一括支払いの負担がありません。

分割払いのデメリット

  • 総支払額が増える
  • 金利や手数料が発生するため、一括払いよりも総支払額が増えます。ただし、デンタルローンは比較的低金利なので、その増加額は抑えられます。
  • 返済期間が長期化する
  • 月々の支払額を抑えるために返済期間を長くすると、その分長く支払い続けることになります。治療が終わった後も支払いが続く場合があります。
  • 中途解約が難しい
  • ローン契約後に治療を中断したい場合でも、残りの支払いは続けなければならないケースがほとんどです。治療計画と支払計画はしっかり検討してから始めることが重要です。

分割払いを検討する際は、月々の支払額だけでなく、総支払額や返済期間も考慮して判断しましょう。

医療費控除と分割払いの関係

マウスピース矯正の費用は医療費控除の対象となる可能性があります。分割払いの場合でも、実際に支払った年の医療費として申告できます。

医療費控除の基本

医療費控除とは、1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告をすることで所得税の一部が還付される制度です。

  • 控除の対象となるのは、実際に支払った医療費が10万円(または総所得金額等の5%のいずれか少ない方)を超えた場合
  • 控除される金額の上限は200万円

マウスピース矯正は、歯列矯正が医学的に必要と認められる場合(噛み合わせの改善など)に医療費控除の対象となる可能性があります。ただし、純粋に美容目的の矯正は対象外となることもあるため、事前に確認が必要です。

分割払いと医療費控除の申告方法

分割払いの場合、医療費控除の申告は以下のように行います。

  • 実際に支払った年に申告
  • デンタルローンやクレジットカードの分割払いの場合、実際に支払った金額を、その支払いが行われた年の医療費として申告します。
  • 必要な書類
  • 医療費の領収書や支払証明書を保管しておきましょう。確定申告の際には、これらの書類をもとに医療費控除の明細書を作成します。
  • 申告のタイミング
  • 確定申告は毎年2月16日~3月15日に行います。前年(1月1日~12月31日)に支払った医療費について申告します。

例えば、2025年に月々2万円ずつマウスピース矯正の分割払いをしている場合、2025年に支払った合計24万円を2026年の確定申告で医療費控除として申告できる可能性があります。

医療費控除を活用することで、実質的な治療費負担を軽減できるケースもあります。詳しくは税務署や税理士にご相談ください。

 

分割払いでマウスピース矯正を始める際のポイント

マウスピース矯正を分割払いで始める際に、押さえておきたいポイントをご紹介します。

事前に確認すべきこと

  • 総費用の明確化
  • 治療費だけでなく、検査料や調整料、保定装置の費用なども含めた総額を確認しましょう。途中で追加費用が発生しないか、医院に確認することが重要です。
  • 分割払いの条件
  • 金利、支払回数、月々の支払額、頭金の有無などの条件を詳しく確認しましょう。複数の支払いプランがある場合は、それぞれを比較検討することをおすすめします。
  • 治療期間と支払期間の関係
  • 治療期間と支払期間がどのように関係するかを確認しましょう。理想的には、治療が終わる頃に支払いも完了するプランが望ましいでしょう。

無理のない返済計画を立てるコツ

分割払いを選ぶ際は、無理のない返済計画を立てることが重要です。

  • 月々の支払額は収入の何割までにするか
  • 一般的に、月々の返済額は手取り収入の10~15%以内に抑えることが推奨されています。他の固定費も考慮して、無理のない金額に設定しましょう。
  • 返済期間の設定
  • 金利負担を抑えるためには、できるだけ短い返済期間が理想的です。ただし、月々の負担が大きくなりすぎないよう、バランスを考えることが大切です。
  • ボーナス払いの活用
  • ボーナス月に増額返済ができるプランを選ぶと、月々の負担を抑えながら総支払額も抑えられる可能性があります。

当院では患者様一人ひとりの経済状況に合わせて、最適な支払いプランをご提案しています。無理なく続けられる計画を一緒に考えましょう。

まとめ:マウスピース矯正の分割払いで理想の歯並びを手に入れよう

マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しも可能な人気の矯正方法です。費用面での負担が大きいと感じる方も、分割払いを利用することで月々の負担を抑えながら治療を始めることができます。

この記事でご紹介したポイントをまとめると:

  • マウスピース矯正の分割払いには、デンタルローン、クレジットカード、院内分割などの方法がある
  • デンタルローンは低金利で月々の支払いを抑えられるメリットがある
  • 分割払いのメリットは初期費用を抑えられること、デメリットは総支払額が増えることなど
  • 医療費控除を活用することで、実質的な負担を軽減できる可能性がある
  • 無理のない返済計画を立てることが成功の鍵

理想の歯並びは、あなたの人生に自信と笑顔をもたらします。費用面での不安から治療を諦めることなく、分割払いという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

当院ココロデンタル西麻布では、患者様一人ひとりに寄り添った治療計画と支払いプランをご提案しています。マウスピース矯正に関するご質問や分割払いについてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。

理想の歯並びへの第一歩を、一緒に踏み出しましょう。

詳しい情報や無料相談のご予約は、ココロデンタル西麻布の公式サイトをご覧ください。

著者情報

医療法人社団cocoro medical inc.理事長 小林 弘樹 Hiroki Kobayashi

経歴

日本大学歯学部卒業後、日本大学歯学部附属歯科病院に入局、その後に大崎シティデンタルクリニック、高輪クリニック、麻布シティデンタルクリニックに勤務、
2017年ココロデンタル恵比寿開業、2021年ココロデンタル西麻布開業

2010年 日本大学歯学部卒業

2010年 日本大学歯学部附属歯科病院勤務

2011年 大崎シティデンタルクリニック勤務

2015年 麻布シティデンタルクリニック勤務

2017年 ココロデンタル恵比寿

2021 ココロデンタル西麻布

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