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マウスピース矯正で口ゴボが改善するケースとは

口ゴボとは?特徴と悩みを理解しよう

口ゴボ(口元の突出)は、多くの方が気にされる顔の印象に大きく影響する悩みです。鏡を見たときに、口元が前に出ているように感じたり、口を閉じるのに力が入ってしまったりする状態を指します。

口ゴボの特徴は、鼻先と顎を直線で結んだEラインから口元が前に突出していることです。この状態では、どんなに頑張って口を閉じても、下唇の下にシワができてしまいます。

私が歯科医師として診てきた患者さんの中にも、「写真を撮るとき横顔が気になる」「口元が出ているせいで老けて見える」といった悩みを抱える方が非常に多くいらっしゃいます。

口ゴボは大きく分けて4つのタイプに分類できます。

  • 前歯傾斜型:前歯が前に傾いているため口元が突出
  • 下あご後退型:あご先がないためEラインが作れない
  • 上あご突出型:鼻下が歯茎から盛り上がりガミースマイルを伴う
  • 美容的問題型:本人は気にしているが、客観的には正常範囲

口ゴボは単なる見た目の問題だけでなく、口呼吸や歯周病などの健康面にも影響することがあります。そのため、美容面と機能面の両方から適切なアプローチが必要なのです。

マウスピース矯正で口ゴボは改善できるの?

「マウスピース矯正で口ゴボは本当に治るの?」という質問をよくいただきます。結論から言うと、症状の程度や原因によっては、マウスピース矯正で効果的に改善できるケースが多くあります。

マウスピース矯正(インビザラインなど)は、透明なプラスチック製のマウスピースを装着して少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。目立ちにくく取り外しも可能なため、日常生活への影響が少ないのが大きな魅力です。

口ゴボの改善に効果的なケースとしては、前歯が前に傾いていることが原因の「前歯傾斜型」が挙げられます。このタイプでは、マウスピース矯正で前歯を後方に移動させることで、口元の突出感を効果的に改善できるのです。

当院では、3DスキャナーとCT画像を使った精密な診査・診断を行い、治療後の最終シミュレーションも確認できるため、どの程度口ゴボが改善するかを事前に把握することができます。

ただし、マウスピース矯正だけでは難しい場合もあります。特に骨格的な問題が大きい場合は、補助装置の併用や他の治療法の検討が必要になることもあるでしょう。

どうですか?あなたも口元の悩みを解消して、自信を持って笑える日々を取り戻してみませんか?

口ゴボ改善に効果的なケースと治療法

マウスピース矯正で口ゴボを効果的に改善できるケースと、それぞれに適した治療法について詳しく見ていきましょう。

前歯傾斜型の口ゴボ

前歯が前方に傾いていることで口元が突出している場合、マウスピース矯正は非常に効果的です。この場合、上下の第一小臼歯を4本抜歯し、そのスペースに前歯を後方に移動させる治療が一般的です。

マウスピース矯正では、抜歯後のスペースを利用して前歯を段階的に後方へ移動させていきます。透明なマウスピースは見た目にも配慮でき、治療中の審美性も保てるのが大きなメリットです。

下あご後退型の口ゴボ

下あごが後ろに位置している場合、マウスピース矯正単独での改善は限界があります。しかし、補助装置を併用することで効果的な治療が可能です。

当院では、マウスピース矯正に加えて、下あごの位置を改善するための補助装置を使用することがあります。これにより、顎の位置関係を整えながら歯並びも改善できるのです。

症状が重度の場合は、外科的手術(セットバック術)が必要になることもありますが、まずは非外科的なアプローチを検討することをおすすめしています。

上あご突出型の口ゴボ

上あごが前方に突出している場合も、マウスピース矯正と補助装置の併用が効果的です。上あごの成長が過剰な場合、上の前歯を後方に移動させることで口元の突出感を軽減できます。

特に鼻下から上唇にかけての突出が気になる方には、上顎前歯の後方移動が効果的です。治療計画は個々の症状に合わせて綿密に立てることが重要です。

口ゴボの改善は単に見た目だけでなく、患者さんの自信や生活の質にも大きく影響します。適切な治療法を選ぶことで、多くの方が新しい笑顔を手に入れています。

マウスピース矯正で口ゴボ改善の限界とは

マウスピース矯正は多くの口ゴボケースで効果的ですが、すべての症例に適しているわけではありません。治療の限界を理解することで、より現実的な期待を持って治療に臨むことができます。

骨格的な問題が大きい場合

顎の骨格自体に大きな問題がある場合、マウスピース矯正だけでは限界があります。特に下あごの後退が著しい場合や、上あごの過成長が顕著な場合は、外科的なアプローチが必要になることもあります。

当院では初診時に詳細な検査を行い、マウスピース矯正の適応かどうかを慎重に判断しています。場合によっては、他の矯正法や外科的治療をご提案することもあります。

大きな歯の移動が必要な場合

前歯を大きく後方に移動させる必要がある重度の口ゴボケースでは、マウスピース矯正単独での治療が難しいことがあります。このような場合は、従来のワイヤー矯正や、マウスピース矯正と補助装置の併用が検討されます。

歯の移動量が大きい場合、治療期間も長くなる傾向があります。患者さんの生活スタイルや希望も考慮しながら、最適な治療法を選択することが重要です。

患者さん自身の協力が不可欠

マウスピース矯正の成功には、患者さん自身の協力が不可欠です。マウスピースは1日20時間以上の装着が推奨されており、この時間を守れない場合は治療効果が十分に得られないことがあります。

また、定期的な通院も重要です。治療の進捗を確認し、必要に応じて計画を調整するためにも、予約通りの来院が欠かせません。

あなたの口ゴボの状態は改善できるでしょうか?まずは専門医による診断を受けることをおすすめします。

マウスピース矯正による口ゴボ改善の流れ

マウスピース矯正で口ゴボを改善する際の治療の流れについて、ステップバイステップでご説明します。

初診・カウンセリング

まずは初診でのカウンセリングから始まります。口腔内の状態や顔のバランスを確認し、患者さんのお悩みやご希望をしっかりとお聞きします。

当院では、3Dスキャナーを使用して口腔内を精密にスキャンし、現在の状態を詳細に把握します。また、レントゲンやCT撮影も行い、歯の根や骨の状態も確認します。

これらの情報をもとに、口ゴボの原因や程度を診断し、マウスピース矯正が適しているかどうかを判断します。

治療計画の立案とシミュレーション

診断結果をもとに、詳細な治療計画を立案します。3Dシミュレーションを使用して、治療後のイメージを患者さんと共有することも可能です。

口ゴボ改善のためには、多くの場合、抜歯が必要となります。一般的には上下の第一小臼歯を4本抜歯し、そのスペースを利用して前歯を後方に移動させます。

マウスピースの製作と装着

治療計画が決まったら、オーダーメイドのマウスピースを製作します。数週間後、最初のマウスピースが完成したら装着を開始します。

マウスピースは1〜2週間ごとに新しいものに交換していきます。各段階で少しずつ歯が移動するよう設計されており、徐々に理想の位置へと歯を導いていきます。

装着時間は1日20時間以上を推奨しています。食事と歯磨き以外は常に装着することで、効果的な治療が可能になります。

定期的な通院と調整

治療中は4〜6週間ごとに通院していただき、治療の進捗を確認します。計画通りに歯が動いているかをチェックし、必要に応じて調整を行います。

口ゴボの改善は徐々に進んでいきます。治療の中盤から後半にかけて、口元の変化を実感できるようになるでしょう。

保定期間

マウスピース矯正が完了した後も、歯が元の位置に戻らないよう「保定」という期間が必要です。リテーナーと呼ばれる装置を装着し、治療結果を維持します。

保定期間は個人差がありますが、最初の数ヶ月は終日装着し、その後は就寝時のみの装着に移行していくことが一般的です。

口ゴボ改善のためのマウスピース矯正Q&A

口ゴボ改善のためのマウスピース矯正について、よくいただく質問にお答えします。

マウスピース矯正だけで口ゴボは改善できますか?

口ゴボの程度や原因によります。前歯が前傾している「歯性」の口ゴボであれば、マウスピース矯正単独でも効果的に改善できることが多いです。しかし、顎の骨格に問題がある場合は、補助装置の併用や他の治療法が必要になることもあります。

当院では、初診時の詳細な検査で適切な治療法をご提案しています。場合によっては、マウスピース矯正と他の治療を組み合わせることで、より効果的な結果が得られることもあります。

治療期間はどのくらいですか?

口ゴボ改善のための治療期間は、症状の程度や治療法によって異なります。一般的には1年半〜2年程度かかることが多いですが、軽度の場合は1年程度で改善することもあります。

抜歯を伴う治療の場合は、抜歯スペースを閉じるために時間がかかるため、治療期間が長くなる傾向があります。また、患者さんの協力度(マウスピースの装着時間など)も治療期間に影響します。

痛みはありますか?

マウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正と比べて痛みが少ないと言われています。新しいマウスピースに交換した直後に軽い圧迫感を感じることがありますが、強い痛みを伴うことは少ないです。

また、マウスピースの縁が口内を傷つけることがないよう設計されているため、口内炎などのトラブルも少ない傾向にあります。

マウスピース矯正と外科手術、どちらが良いですか?

これは症状の程度や患者さんのご希望によって異なります。骨格的な問題が大きい場合は、外科手術の方が劇的な改善が期待できることもあります。一方、手術を避けたい方や、症状が軽度〜中等度の方には、マウスピース矯正が適している場合が多いです。

当院では、患者さん一人ひとりの状態や希望に合わせて、最適な治療法をご提案しています。どちらの治療法が良いかは、専門医との相談の上で決定することをおすすめします。

口ゴボでお悩みの方は、まずは専門医による診断を受けることが第一歩です。当院では無料カウンセリングも行っていますので、お気軽にご相談ください。

あなたも自信を持って笑える美しい口元を手に入れませんか?詳しくはココロデンタル西麻布までお問い合わせください。

著者情報

ココロデンタル 院長 小林 弘樹 Hiroki Kobayashi

経歴

2010年 日本大学歯学部卒業

2010年 日本大学歯学部附属歯科病院勤務

2011年 大崎シティデンタルクリニック勤務

2015年 麻布シティデンタルクリニック勤務

2017年 ココロデンタル恵比寿

2021年 ココロデンタル西麻布

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